65歳以上の人と働きたくない、若い世代ほど多い。
「終身雇用という制度が無くなること」、半数が「不安を覚える」と回答 まず、「終身雇用という制度が無くなることに不安を覚えるか」と質問したところ、「とても不安」と回答したのは23.6%、「やや不安」の27.0%と合わせると半数以上が不安を抱いていることが分かりました。一方、「不安ではない」も29.8%おり、意見は大きく分かれる結果となりました。 また、定年後にやりたいことが「ある」と回答した人と「ない」と回答した人で分けて集計したところ、定年後にやりたいことが「ある」人の中で終身雇用がなくなることを「とても不安」「やや不安」と回答したのは46.4%だったのに対し、やりたいことが「ない」人は57.5%と10ポイント以上の差が出ました。
終身雇用に「賛成」は50代が最多、若くなるにつれ「終身雇用という制度についてどう思うか」と質問したところ、どの年代においても「賛成」が「反対」を超え、50代では「賛成」が44.4%で最多となりました。
自由に定年を決めて良いとしたら...「70歳以上」が33% 「自由に定年を決めて良いとしたら何歳まで働きたいか」との質問に対して、最も多かった回答は「65歳以上70歳未満」の26.1%、続いて「60歳以上65歳未満」(24.7%)となりました。
「60歳未満」と回答した人も16.2%いる一方で、「70歳以上」も33.0%おり、うち、9.7%は「80歳以上」と回答。
「70歳以上」と回答した人の理由は以下となっています。
体力的に問題がなければ、仕事量は若いときより落ちたとしても働くべき。責任や緊張感がなくなると人は衰えるから。(40代・男性・「75歳以上80歳未満」)
年金だけの生活では不安が有り、生活のために働く必要が有れば、仕方なく働く。(60代・女性・「70歳以上75歳未満」)
また、「65歳未満」と回答した人の理由は以下などが挙げられます。
旅行とか趣味など第二の人生を楽しみたい。(60代・男性・「60歳以上65歳未満」)
元気なうちに一旦退職し、 その後給料が下がっても良いのでゆっくりと余裕をもって働きたい。(50代・女性・「60歳以上65歳未満」)
65歳以上の人と働くこと、若くなるほど「一緒に働きたくない」人が増える傾向 定年退職前の人に、「65歳以上の人が同じ会社で働くことに対してどう思うか?」と質問したところ、「一緒に働きたい」と回答したのが、60代以降は43.8%だったのに対し、50代では40.9%、40代では39.1%、20・30代では32.4%まで減少しました。
20・30代では「絶対一緒に働きたくない」と回答した人も7.0%おり、定年の引き上げを実施する前に若者の理解を深める必要がありそうです。
定年後にしたいことは主に旅行や運動、ボランティアなどがあるようです。
体力が必要なものが人気で、早く退職したい人はそういう点で回答したのでしょう。
ですが、終身雇用をしてほしいという人も多いようです。
また、定年の引き上げは若い世代に理解してもらう必要もあるようです。