働き方改革、女性活用は大きく後退ー副業経験者2割

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日本能率協会は、2013年から全国のビジネスパーソン1000人に対して、職場や仕事に対する考えについて意識調査の結果を公表。

今回は働き方改革と副業について取りあげています。

 

職場で働き方改革が進んでいると実感しているか聞いたところ、とても実感している(4.4%)、やや実感している(26.8%)と、3割実感している一方、あまり実感していない(39.6%)、まったく実感していない(29.2%)と、7割近く実感していないと回答。

 

年代別では、20代で実感しているが38.5%と約4割に達しているのに対し、年代が高まるにつれ、実感している人の割合は低下し、50代は25.0%、60代は28.0%と3割に達していません。

若者層では、人事部や上司から残業削減や有休取得を強く推奨されていることが実感につながっていることが推察されます。

一方、50代以上では、長時間働くことが会社への貢献につながるといった従来の価値観もあり、変化へのとまどいがあるのかもしれません。

雇用形態別では、正規職員では、実感している人が35.1%、非正規職員では、24.3%と、10.8ポイントの開きがみられます。

給与の格差是正がなかなか進みにくい現状がこうした結果にあらわれていると思われます。

働き方改革を実感していると回答した人(312人)に、具体的にどのようなことを実感しているか聞いたところ、全体では、有給休暇が取りやすくなった(32.4%)がもっとも多く、残業が減った(31.1%)、ムダな業務・会議が減った(23.4%)が続きました。

女性活用が進んだについては、前年24.1%で第3位につけているのに対し、2018年調査では11.2%で第8位に後退。

 

働き方改革実感していない理由は、ムダな業務・会議が減らないがトップ働き方改革を実感していないと回答した人(688人)に、その理由を聞いたところ、全体では、ムダな業務・会議が減らないから(29.2%)がもっとも多く、次いで正社員と非正規社員の給料の格差がなくならないから(22.7%)、有給休暇がとりにくいから(21.1%)が続きました。

残業時間削減や休暇取得推奨だけではなく、会議などのコミュニケーションを含めた業務そのものの見直しが重要であることが示唆されます。

前回(2017年)調査と比較すると、有給休暇がとりにくいからは7.1ポイント減、残業が減らないからは5.5ポイント減と、5ポイント以上減少。

 

現在の職場での副業の経験を聞いたところ、あると回答した人は18.1%、ないと回答した人は81.9%でした。

現在の職場に勤務しながら副業することに対して、ぜひやってみたい+どちらかというとやってみたいの計は41.5%と、4割近くにのぼりました。

副業の理由は収入増が9割と多数回答した人(340人)に、その理由を聞いたところ、収入を増やしたいからが90.0%と他を大きく引き離しました。

一方、副業をやりたくないと回答した人(262人)に、理由を聞いたところ時間に余裕がないからが59.9%と、本業がおろそかになるから、会社が許可していないから(ともに20.2%)が続きました。

 

 

賃金がなかなか潤わない人が多いことがわかりますね。

女性は特に出世しづらい状況で一社で済ませられない現状もあるでしょう。

賃金自体が男女公平になるような社会になるといいですね。