仕事、人生に役立つ、チームビルディングとは?
日本人はチームプレーが得意といわれています。
チームビルディングは、人材の寄せ集め集団をハイパフォーマンスのチームへと変貌させる手法。
チームビルディングとは、一人ひとりが主体的に個性や能力を発揮しながら、ゴールをめざす組織づくりの取り組み。
コミュニケーションを円滑にしたり、チームメンバーの役割分担を明確化したり組織に一体感を生み、目標達成への推進力が強化されると注目。
日本の会社組織は、チームと似た意味のグループが使われますが、一般的に共通の目的・目標を持っているのがチームであり、持っていなければグループ。
チームビルディングの目的は、組織のパフォーマンス向上であり、そのために、コミュニケーションの活性化、組織のビジョン共有、協力して目標達成するマインド形成のためアプローチが必要。
メンバー一人ひとりがチームの目的とメンバー個々の役割を認識し、目標達成に向けて互いにサポートしあえる関係を築くこと、問題を解決できる組織になることが期待できます。
<チームビルディングのアプローチ>
①目標の共有と調整
②チーム内の関係構築
③メンバー個々の役割の明確化
④チーム内の問題解決の発見
Google社はプロジェクトアリストテレスという調査を行いました。
生産性の高いチームの共通点の洗い出しと成功因子の見きわめを目的とし、同社内のプロジェクトチームの活動成果と所属メンバーの言動を細部に至るまで調査分析。
そうした調査などから、成功するチームの特性と言われている要素をご紹介。
心理的安全性
心理的安全性とは、チーム内で安心して本来の自分を出せると感じられる状態や雰囲気をさします。
心理的安全性があれば深い話し合いや議論を行うことができます。
・自分の意見やアイデア、質問や感情などを気兼ねなく発言できる
・自分のミスを認められる
・自分とは異なる意見であってもお互いに受け入れる土壌がある
相互の信頼性
仕事への意欲や能力を共有する仲間として、メンバー同士が信頼し合うことが不可欠。
メンバー間の信頼関係がない状態では、仕事の相談や依頼が難しくなります。
目標と計画の共有
チーム全員が同じ目標に向かって頑張っている意識を共有すること。
全体の目標や計画だけでなく、メンバー個々の目標や計画も共有され、共通の認識が保たれていることが大切です。
その意識があるからこそ、自分とは異なる意見を尊重できるのです。
目標の価値を信じられる
チームの仕事が社会や事業に対して良い影響力を持つと信じられることが、仕事へのモチベーションを高めることにつながります。 チームビルディングの理論としては、心理学者のタックマンによるタックマンモデルが広く知られています。
タックマンが提唱した原典では、チーム形成の段階は4段階でしたが、現在では5段階とされています。
人材の寄せ集めに過ぎない集団が、これらのプロセスを通過することでチームになるという理論です。
この理論を応用し、課題やアクティビティなどを通じて、チームビルディングを体験する研修を取り入れる企業も増えています。
公私ともに役立つチームビルディング 個人主義といわれる欧米でも、組織開発や人事制度にチームビルディングの考え方が取り入れられています。
企業の成長には、個人の能力だけでなく、チーム単位で生産性をあげていくという考え方が主流になりつつあります。
イノベーションや社会環境が加速する現代社会では、個人よりもチームで価値を共創することが有効と考えられるようになってきています。
個の力をチームに集約させる理論ですから、スポーツやボランティア活動など、ビジネス以外でも活かせるでしょう。
チームビルディングを通して、多様性への理解や受容性、対人スキルなどが身につくことで人間力の向上も期待できます。
チームビルディングで仕事はもちろん、他にも対人スキルを発揮すればどんな場面でも使用できます。
この機に身につけられるといいですね。