後輩の教育担当になった人に見てほしい書籍『「みんなの学校」から社会を変える』
実際に子供と長く接したことがある人はわかるかもしれませんが、子供は、自分なりの視点というものを必ず持っています。
子供は、決して大人から一方的に学ばされる存在ではなく、大人は子供と「ともに学ぶ」必要があるのです。
では、子供が大人に期待するものは、何なのでしょうか。それは、「子供に寄り添う」ことです。
高山氏は、「安心・安全なくして、何かを学ぶことはできない」とし、学びの場に最も問われることは、「そこが安心して失敗できる環境かどうか」と話します。
最近は、児童虐待が深刻化するなど、家庭さえ、子供にとって「安心・安全」な場とは限りません。
学校にもいじめなど深刻な問題があります。
だからこそ、子供に「安心・安全」な場所を提供することが重要になってくるのです。
「安心・安全」な場所を提供することができなければ、子供が自己を達成するための欲求である「自己実現」など、到底無理なのです。
ここまで本書の冒頭のさわりだけ簡単に紹介しましたが、いかがでしょうか。
会社で後輩や部下に接する場合と、とても似ていると感じるのではないでしょうか。
先輩として、上司として、後輩や部下を分かったつもりになっていないでしょうか。
また、一方的に何かを教える存在としてとらえていないでしょうか。
それは誤りである可能性を、この本は教えてくれます。
また、後輩や部下が、「安心・安全」な気持ちで仕事に取り組める環境を整えているといえますでしょうか。
最近は生産性向上ということばかり言われますが、後輩や部下が本当に育つには、まずは「安心・安全」に仕事に取り組める環境を整え、多少の失敗を恐れずチャレンジすることを可能にすべきなのではないでしょうか。
どんな人にもいいところ、見るべきところはあり、そうした点を学びながら、ともに成長していくことこそ、本来の会社の在り方だと、この本が教えてくれているような気がします。
これ以外にも、会社生活においても参考が、になるので『「みんなの学校」から社会を変える』には詰まっています。
後輩の教育担当になったらどう接したらいいか難しく考えてしまいますよね。
そんな時にこの書籍がヒントを与えてくれます。
興味のある方はぜひ一読してみてください。