職場の苦手な人への接し方。
会社員の離職理由のひとつに「職場の人間関係」があります。もし、嫌いな人が同じ職場にいたら、あなたならどうしますか? 職場の人間関係でストレスをためこまないために、苦手な人への対処方法と付き合い方をご紹介します。
職場の人間関係 職場の人間関係は、働く人にとっては永遠の課題であり、悩みの種といってもよいでしょう。
そもそも学校や友人関係とは違い、職場では交流する相手を選べません。
仕事上、関わらなければならない人が苦手なタイプだったり、何らかの理由で嫌いになってしまったりしても、自分の都合で相手を取り換えることができません。それもストレスの原因のひとつでしょう。
職場はあくまでも仕事をする場であり、従業員が仲良くなるために集められているわけではありません。つまり、仕事の範疇を超えて無理に親しくなる必要はないのです。 もちろん、人間関係が良好であれば仕事も円滑に進みやすくなりますので、従業員同士の交流を促進する会社は多いです。それで勘違いしがちですが、仲良くすることが目的ではありません。
仕事に必要なコミュニケーションがとれて、仕事の成果に影響しないかぎり、職場の誰かを嫌っていたとしても何も問題はないのです。
あえて繰り返しますが、仕事に支障をきたさないことが前提です。
嫌いと感じている相手と上手に付き合うには、適度な距離を保つことが大切です。
仕事に必要最低限の距離感を測りましょう。
嫌いであることを意識しすぎると、逆に嫌いな人の存在感が増してしまいます。
そして、社会人として守らなくてはいけないポイントが3点あります。
難しく感じるかもしれませんが、仕事に向き合う姿勢として身についてくると、嫌いな人と向き合うことも楽になるはずです。
・仕事中は好き嫌いの感情を出さない。
仕事に対する熱意や達成感、周囲への感謝など、フラットでポジティブな感情以外は、表に出さない習慣をつけましょう。
・相手によって対応を変えない。 好き嫌いや仲が良い悪いで、仕事上の対応が違うことがあってはいけません。
・仕事上の役割に徹する。
職場で期待されているのは仕事上の役割です。その責任を果たすことが最優先です。
「嫌いな人」に対する根本的な解決は、嫌いでなくなることです。
人となりを知ることで好きにはなれなくても、マイナスの感情をなくせるかもしれません。
うまくいかない可能性はありますが、良い経験になることは間違いありませんし、挑戦してみる価値はあります。
まず、嫌いになった原因や理由を分析してみましょう。
つきつめてみると自分の思いこみや誤解、相手にもやむを得ない事情があるといったケースもあります。
嫌いになった理由を踏まえて、嫌いな人の長所を探してみましょう。
少しずつでも肯定できる部分が増えていけば、好きにはなれなくても嫌いという感情が和らいでくるかもしれません。
最後に、相手の態度が軟化してくることが期待できる働きかけをご紹介します。
「ペーシング」というコミュニケーションの技法で、自分と共通点がある、もしくは自分に似たものに親近感・安心感を抱くという類似性の法則に基づくものです。
話すスピード、テンポ、声の大きさ、
抑揚を合わせる
相手と同じ姿勢で、同じ身振り手振りをする
相手が笑ったら笑うなど、表情を合わせる など
相手のことをなるべく嫌いにならない、もしくは苦手意識を薄くしていくことは自分にとっても働く環境が少しずつ良くなっていき、メリットが大きいです。
苦手な人がいない人なんていません。
むずかしいことはしなくていいんです。これを機に、苦手意識を少しだけでも改善してみませんか?