コロナ禍で考え直すマナーの意味。

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■マナーの意味を問い直したコロナ禍2020年、世界中が新型コロナウイルス感染拡大防止のため、日常における生活様式をはじめとする働き方なども変わりました。日本における緊急事態宣言の自粛時もそれが解除された現在も、皆さんの抱える不安やストレスは相当だとお察しいたします。そのような中、皆さんの日常を拝見していますと、以前に増して見知らぬ人をも思いやる、まさに真心マナーの姿と遭遇する機会が増えたように感じます。

今までの日本では、体裁や型やノウハウばかりを追い求め、それを行なうことで自身をよく見せることをマナーだと勘違いしていた人も多いのではないでしょうか。面接もしかり。

本来のマナーとは相手の立場にたつこと。

面接であれば、面接官やその会社の立場にたつことを第一と考えられるかどうかが、合否に影響することをおわかりでしたでしょうか。

身だしなみなどの見た目は、皆さんきちんとして面接に臨みます。

他者との差をつけるのは、まさに相手の立場にたてるマナー力、すなわち人間力があるかどうかがポイントなのです。まずは相手を不快にさせないように、また心地よくなっていただくようにするなどの思いやりや優しい気持ちありきの人。

コロナ禍においては、型よりも思いやりや協調性などの心からのマナー力が求められます。そしてウィズコロナもアフターコロナも、さらにその傾向は強まっていくことでしょう。

相手に対する思いやりの心を言動という型で表現することがマナーの本来の姿です。

 

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■「感染への恐怖」とテレワークが変えた価値観例えばビフォーコロナでは、仕事中、特に接客中にマスクをすることは基本的にNGと言われてきました。ところがどうでしょう。

コロナ禍を経たウィズコロナでは、仕事中であってもマスクの着用はほぼ必須となりました。このように本来のマナーは、TPPPOに応じてその型は変化するものなのです。(※TPPPO=【Time<時>・Place<場所>・Person<人・相手>・Position<立場>・Occasion<場合>】)今、ビジネスマナーの型は、大きく変わりました。そして、働き方もテレワークとなり、会議はオンラインでも事済むことがわかったのです。

私たちは、つい、既存にしがみつき、変化を恐れたり、改善を面倒だと思ったり、不満を持ちながらも表面的には波風立てないようにしてきた節は否めないのではないでしょうか。こうした本音と建前はストレスにもつながるわけです。

新型コロナウイルスは、変化を恐れ、型を変えることをしなかった私たちを一気に変化させ、そして、業種や職種に応じて一概にはいえませんが、仕事環境が変わっても、その環境で出来ることを考える「考動」と「行動」で、前に進むことはできるということを証明しました。

 

■感染対策はマナーではなくパフォーマンスを高めると捉えよう私たちは常に変化、改善を求め、そうなるように脳で想像し、それに対し、出来る・出来ないと自分勝手に判断しています。しかし、「出来ない」「しない」人たちは、毎日のように愚痴や不平不満を口にしがちです。

愚痴や不平不満を言葉に発して改善するなら良いのです。しかし、改善へ結びつく行動をしないのであれば、プラスの思考は生まれず「愚痴脳」「不満脳」に陥り、自身がマイナスなオーラに包まれてしまいます。

そんな状態にならないためにも、基本的なことではありますが、しっかりと手洗い、うがい、マスクの着用、検温、ソーシャルディスタンスの配慮など、出来ることを個々がおこなっていくことが大切です。

自身の体調管理をおこなうことは、周囲のためでもあります。

心を前向きに、顔を微笑ませましょう。

また現在も、飲みに行きたくても家族のことを思い、控えている人が多くいらっしゃいます。これもまさに、相手ファーストのマナーといえるのです。

 

■このようにマナーの真髄は「相手ファースト」であります。

冒頭でも少し触れましたが、面接では自分の良さをわかってもらうために、自分を売り込もう、とつい、自分ファーストになる感は否めません。

対面面接でも、WEB面接でもこのマナーの本質は変わりませんので、面接官やその会社の立場にたってみましょう。

WEB面接では、対面と比べて上半身しか映りませんので、全身の見た目よりも、画面から伝わる言動から成る表情などが重要視されます。

不安げな暗い表情、態度の人と一緒に仕事をしたいと思うでしょうか。またコロナ禍においては、その会社の立場や状況をも鑑みて、その会社の一員となり自分に何ができるのか、何をするのか、という気持ちを持つことが重要です。