STOP!セクハラ対策講座①基礎知識編
皆さんは、これセクハラ?と思う場面に遭遇しましたか。
言葉は知っていてもどこからがセクハラか、その境界線は曖昧なところが多いです。
男女雇用機会均等法(以下、均等法)では、セクハラの定義を、対価型セクシュアルハラスメントと環境型セクシュアルハラスメントの2つに分類してます。
対価型セクシュアルハラスメントとは、職務上の地位を利用しておこなわれるセクハラで、職場にて、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否したことで解雇、降格、減給などの不利益を受けることをいいます。
性的な関係を求められて断ったらクビにさせるなど。
環境型セクシュアルハラスメントは、性的な言動で周囲を不快にさせるセクハラで、職場の環境が不快なものとなり、労働者の能力の発揮に悪影響が生じること。
胸やウエストのサイズをしつこく聞かれ仕事へのモチベーションが下がるなど。
セクハラは、正社員に限らず、パート、契約社員など、どのような身分であっても、上記の行為が認められれば、セクハラに該当します。
均等法では、業務を遂行している場所であれば、通常就業している場所に限られない、としています。
取引先の事務所や出張先、外回りに使用する車の中のような場所も含まれます。
業務時間外に参加した飲み会も、職務との関連性、参加者、参加が強制的か任意か、などによって判断が分かれるものの、そこで行為を受ければ、セクハラに該当する可能性が。
そのため、セクハラの加害者は、上司や同僚に限られず、取引先や顧客のほか、女性から女性、女性から男性などのケースでもなり得ます。
セクハラのボーダーラインセクハラは、身体を触られたなど、明らかなものでない限り、その判断は難しいものであると考えられます。
自分は不快だと感じていても、他の人にとっては普通のことかもしれない、と頭を悩ませる方もいるでしょう。
均等法では、セクハラの判断基準について、行為がおこなわれたシチュエーションや頻度など、一定の客観性を必要としながらも、受け手側の気持ちを重視してます。
不快です、やめてくださいなど、はっきり抗議しているのにも関わらず放置されていた場合、働く環境が害されてると判断し、セクハラに該当します。
このように、意思表示があったかどうかで、セクハラの判断が分かれることもあります。
言動や行動に対して、苦痛だなと感じているような場合には、言葉に出すことも必要です。
自身の嫌がる行動で条件が変わる場合もあるので、セクハラをされたら黙っておらず、行動を示す勇気も必要でしょう。
セクハラの基本を押さえて、自分が不利な立場にならないようにしてくださいね。
仕事ができない人に見られないようにするスキル④メール編
相手に失礼のない立ち振る舞いや上司への「報連相」は社会人の基本。
そこを疎かにしては、常識を疑われこの人は仕事ができない人と悪い印象を与えまいます。
メールは相手の立場に立ち、意図をはっきり書きます。
よろしいでしょうかとすべきところをファミレスやコンビニなどで使われている文法的に誤った日本語、ファミコン用語と呼ぶことがありますが、よろしかったでしょうかはその典型的な例です。
ほかには~のほう、(金額)になります、など使わないようにしましょう。
最近は何でも婉曲的にいえば丁寧になると考える人が多いようですが、日本語としては間違っており、話し言葉ならまだしも、メールでは何度もその失敗を読み返されることになってしまいます。
ビジネスメールはいわば電子化されたものですが、投函する手紙との大きな違いはその即時性です。
そのため、ビジネス文書やビジネスレターのように丁寧にきっちり書く必要はありません。
また、そもそもメールが使われ始めたころは、今とは違い通信料が高く、1文字いくらで料金が計算(携帯電話の場合はバケット料金、パソコン等の場合はデータ量に応じた通信料)されたものです。
受信側にも料金がかかったことからメールは短めにはマナーとして定着しています。
簡潔さを第一に考えましょう。
とはいえ、要件のみではあまりに素っ気なく、特に社外の人との関係が深まりません。
相手を気遣う文をさらっと入れてみてはどうでしょうか。
お世話になっておりますの後に先日はお時間をいただきましてありがとうございましたとお礼の言葉を入れる、リスケがあった場合にはその後おかげんいかがですかと相手を気遣う。
メールの最後を暑い日が続いておりますが、どうぞご自愛くださいといった言葉で締めるのも印象アップに効果的です。
メールの最初には宛名として、相手の肩書や名前を書きますが、何度もやりとりをする相手なら、途中で名前のみに変えても問題ありません。
肩書が必要なのは、目安として最初の2、3回のメールです。
ただ、その後1年ほど連絡を取ってなかったというような場合には、改めて肩書を書いたほうが無難です。 なお、宛名を様とするかさまとするかで迷う人もいるようですが、あまり気にする必要はありません。メールの文面に関しては、漢字とひらがなを適度にミックスした方が読みやすいといわれています。たとえば宜しく御願い致しますよりもよろしくお願い致しますの方が読みやすく感じませんか。
その考え方でいくなら、名前が漢字なら「さま」とひらがなにし、「のりこ」などひらがなの場合は「様」とするのもいいでしょう。
「さま」より「様」のほうが正式な感じがし、「さま」には親しみを感じるという意見もありますが、相手が「様」と書いてきたらこちらも「様」に、「さま」だったらこちらも「さま」にと、相手に合わせる気遣いが大切です。
最近はスマホメールやLINEを使う機会が増えているため、ビジネスメールも同じ感覚で送ってしまう人が多いようです。
ビジネスメールはだらだら長い文章を書いてはいけません。
基本パソコンで見るものですから、適宜改行するなどして読みやすいように工夫しましょう。
やむをえず電車の中からスマホでメールを打つときにも、パソコン画面で見やすいようにして送るようにしてください。
また、LINEのように細かくやり取りすることに慣れていることから、ひとつのメールで要件をすませることを意識しない人が増えています。
お時間いただけますかだけでピコっと送信してしまうから、相手はいいですよと返してくる。
そのあとも9月30日はどうですか、その日はちょっと、では10月1日は?と何度もやりとりすると、もはやメールではなくチャット状態に陥ってしまい、相手の時間を奪うことにもなってしまいます。
ビジネスの相手は友達ではありませんから、LINEとメールはしっかり使いわけましょう。打ち合わせの連絡であれば、~について打ち合わせを行いたいのがいかがでしょうか」とした後に、日時をいくつか並べ「ご都合のよい時間はございますかと尋ねれば、ひとつのメールに要件は収まります。
メールの間違いは形に残ってしまうので、言葉選びは重要です。
相手に簡潔にわかるメールを書くようにしましょう。
仕事ができない人に見られないようにするスキル③会話編
口ベタで何を話したらいいのかわからないと言う人がいますが、円滑なコミュニケーションを取るため、自分から話さなければということありません。
もし話すのが苦手なら、相手に話してもらいます。
相手の話を聞く力と、質問を投げかける力さえあれば、基本的にコミュニケーションは成立します。
自分から話すことが苦手な人が無理に会話を展開して、会話がかみ合わなくなるくらいなら聞き役に徹しましょう。
傾聴力で、大事なのは繰り返す、(相手の話を)まとめる、気持ちをくむのが大事。
繰り返すは、相手が言ったことばを拾って戻す。
まとめるは、相手が言った重要なキーワードを拾い、こういうことですよねと伝えること。
その際、話長いけど、要はこういうことだよねと取られないように。
繰り返す、まとめるをすることで、相手はこの人、私の話を聞いてくれてると好意を感じます。
気持ちをくむはビジネスにおける会話は基本的に事実情報のやりとりです。
〇〇会社からこういうクレームがきました、一旦こういうふうに対応しましたが、この後はこういうふうに対応しようと思います。いいですか、といった報告があったとします。
聞き手は先ほどの紹介した繰り返す、まとめるわけですが、そのときにそんな対応ができてすばらしいですね、そんなことがあって大変でしたねという一言を加えます。
相手から提供される事実情報に含まれている感情情報をくみとる。
そうすると相手はこの人はわかってくれるとさらにコミュニケーションは膨らみます。
繰り返す、まとめる、気持ちをくむ反応をしているだけでも相手から話を引き出すことができますが、さらに相手に気持ちよく話してもらうには質問力もあるといいでしょう。
質問にはクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンがあります。
クローズドクエスチョンは、答えがイエスかノー、あるいはAかBといった感じになるもの。
たとえば出身地はどこですかも答えは限られていますからクローズドクエスチョン。
またA社はいい会社ですか、もクローズドクエスチョンですが、答えについてどういったところがよくないのですかと聞くのはオープンクエスチョンになります。
特に営業の仕事は、クローズドクエスチョンが多くなるので注意。
セールスは御社は○○についてお困りですよね、はい、困っています、のような流れになります。
セールスが、小さなイエスを重ねて大きなイエス(申込や契約)をつかんでいくもので、こうなりがち。
この人とならまた話してもいいなと思われたら、また会ってくれる可能性は高まり、営業のチャンスは膨らみます。
こう考えると、しゃべるのがうまい人より、聞くのがうまい人のほうが営業に向いているかもしれません。
結局営業はソリューションが多いです。
何かこういうものを導入すればこういうことが解決するということで、お客さんに買うか買わないかを判断してもらうというパターンがほとんどではないでしょうか。
通り一辺倒の商品説明ができる営業パーソンは必要とされません。
パンフレットを読めばことは足りるのです。
お客さんがちゃんと話を聞いてもらっているし、自分のニーズは伝えてあるから、この人に任せれば自分が求めるものが出てくるだろうと思ってくれることが大事であり、そのためには傾聴力と質問力を磨くことが必要なのです。
自分からわざわざ話しかけなくても会話は成り立ちます。
正しい相槌、会話を拾って広げる力をつけましょう!
仕事ができない人に見られないようにするスキル②応対編
ビジネスシーンの立ち振る舞い方第2回。
相手から信頼を得られる応対のコツを憶えましょう。
応対のコツで、一番効果的なのが話している相手の名前を呼ぶこと。
面接も、新しい会社や配属先での初日でもぜひ心がけてください。
誰にとっても自分の名前は特別な響きがあります。
名前を呼んでもらい呼ばれた方は自分はここにいていいという自信を持つことができ、自分の名前を呼んでくれる相手に好印象を持ちます。
新しい職場や配属先では、先輩や上司に仕事のやり方などを聞かなければならない場面も、あのすみませんではなく〇〇部長、〇〇さんと名前で呼びかけちょっと質問があるのですが、今よろしいですか、と聞きましょう。
面接の場でも有効。
面接のはじめ本日面接を担当する××会社の人事部の〇〇ですとあいさつがあるはず、そのとき覚えましょう。
面接官から何か質問はありませんかと聞かれたときに〇〇さま、きょうは面接のお時間をいただいてありがとうございましたというだけで印象はアップするはず。
あいさつで考えると、仕事ができないと思われる人は、誰もあいさつしていないから、今ここであいさつするのは変かもといった理由で、あいさつをするかしないかと悩んだときにしない選択する人。
仕事ができる人は、するかしないかと悩んだときにするを選択します。
周りがしていなくても、自分で考えて判断ができるということです。
できない人に見られないようにあいさつをする選択しましょう。
しないを選択し続ければ、できないと思われます。
たとえば社内の廊下で誰かとすれ違って、1回目はお疲れ様ですとふつうに言うと思いますが、2回目も、アイコンタクトを取りちょっと苦笑いしながらでもまたお疲れ様ですと言いましょう。
めんどくさいと思う人もいるかもしれませんが、あいさつは効率ではなく効果。
何度もするから効率が悪いという考え方は当てはまりませんし、相手に与える印象も悪くなります。
量販店に入ったとき、新入社員といった感じの店員が立っていることがありますが、彼らに~はどこにありますか、これ持ってきたけどどうしたらいいですかと尋ねると、フリーズされることがあります。
おそらく間違ったことを言ってはいけない、正答がわからないからどうしたらいいのかわからないと思いそうなるでしょうが、その瞬間お客さんはこの人に聞いたらダメだ、この人が担当だったら嫌だなという印象を持ちます。
自分がわからないことを聞かれたとき、一旦かしこまりました、承知しましたと受け、そのあと相手の言ったことを復唱します。
量販店で○○見に来たんですけどといわれたらかしこまりました、○○でございますねと言い、相手の言ったキーワードを拾って返している間、どう対応するかを考えられます。
相手が言った言葉をそのまま返すのはコミュニケーションスキルの基本。
それによって、相手は自分の話をちゃんと聞いてもらっているなと感じることができ、相手に信頼感を持ちます。
復唱するときには、相手が使った言葉を使いましょう。
たとえばファミレスでランチを頼むお客さんがいてライスとパン、どちらにしますかと聞いてごはんにしますと言われたら復唱するとき、ごはんでよろしいですかと言う。
困ったときに、うまく対処できず、パニックになる人もいます。
心理学的には、パニックには、静のパニックと動のパニックのタイプがあります。
静のパニック型の人は先ほどの例のように固まって動けなくなり、動のパニック型の人はとりあえず手を動かしたり、ことばを余計に発したりします。
仕事ができるように見せたいなら、どちらのパニックも抑える必要があります。
両方のパニックに効果があるのですが、グー、パーと口で言いながら、それに合わせて両手で握ったり開いたりすると、自分で自分がコントロールできます。
深呼吸も同じ、呼吸器官は唯一自分でコントロールできるところ。
少しなら息を止められますし、深く息を吸ってといえばそれもできます。
人間の頭は自分の身体をコントロールすることで、自分の感情の感情もコントロールできるのではと脳が勘違いしてくれます。
面接や大事な商談の前にもぜひ試してください。
場を読み、気遣いを心がける謙虚な気持ちは大事ですが、その気持ちを出しすぎ、相手に押し付けては意味がありません。
たとえば自分が案内されている立場なのに、いつまでもエレベーターに先に乗ろうとしなければ、何も先に進みません。
お先に失礼いたしますと気づいて動く立ち振る舞いができるかどうか大事です。
気遣いでいえば最近の若い社員は言われたことはするけど、言われたことしかしないという声も。
たとえば、会議室のレイアウトを頼まれ、ホワイトボードをあっちに持っていってと言われたら、移動するだけで終わらさず人が通りやすいようにするとか、使いやすい向きに変えるまで考える想像力を発揮しないと言われたことしかできない評価で終わります。
どうでしたか。
たとえ自分が焦っていてもそれを周りに悟られないようにするのが大事ですね。
親近感を持ってもらえるように立ち振舞うのも大事です。
仕事ができない人に見られないようにするスキル 第一印象編
初対面でこの人仕事ができそうと思われる人がいる一方で、この人と仕事しても大丈夫かなと不安がられる人もいます。
仕事ができない人とレッテルを張られないためにはどうしたらいいでしょう。
相手に合わせた身だしなみを最近の若い男性の中には髪が長かったり、こだわりのあるヘアスタイルをしてる人が多いですが、ビジネスシーンで心がけたいのはスーツにフィット感のある髪形であり、女性ならスーツにフィット感のあるメイク。
どうかなあと思ったら、スーツに合っているかどうかで考えます。
おしゃれは飾ること、身だしなみは相手に合わせること。
仕事はその場にふさわしい自分を演出することがマナー。
早めの到着を心がけ、トイレで身だしなみをチェックしましょう。
忘れずにチェックしたいのは男性ならネクタイの結び目の緩み、女性ならメイク崩れ。
夏場は上着を脱ぐこともありますから、上着を脱いだときにズボンからシャツが出ていることがないよう気をつけましょう。
仕事ができる人は事前準備ができる人なので、余裕を持って訪問先に到着してますし、トイレの鏡で自分の姿を見ることで、緊張を自己認知でき、自分を俯瞰することで気持ちが落ち着かせます。
余裕があるなら、緊張がほぐれるよう体をリラックスさせる動きをするといいでしょう。
第一印象の鍵は表情筋第一印象UPのために特に大事なのが明るい表情。
コツは口角を上げる意識をすることで口角なんてそう簡単に上がらない、という声も聞こえてきそうですが、表情筋も筋肉。
お腹にシックスパックをつくのと同じように、筋トレすることで鍛えることができます。
口角が上がらない人は、日ごろあまり表情筋を使わずに話していることが多いのでは。
表情筋の筋トレを紹介。
目を上、下、上、下と動かし目の周りの筋肉を鍛えます。
口周りの表情筋を鍛えるには、口を大きく開けてゆっくり「あー、いー、うー」と言って、最後に「べー」と舌を思い切り下に出します。
ちょっとした時間にやってみましょう。
ただ、何より筋トレ効果が高いのは、ふだんからはっきり口を動かし、はっきり話そうとすること。
自然に口が動き、それ自体が表情筋のトレーニングになります。
口角だけでなく頬骨を上げるようにすると、笑ったような表情がつくりやすくなります。
目は口ほどにものを言うと言いますが、相手と視線を合わせて話すことができない人や目が泳いでしまう人には仕事ができないイメージが付きます。
第一印象でいえばはじめまして、お待たせしましたという最初のコンタクトの際にしっかり視線を合わせること。
商談などの最後のありがとうございましたのシーンもそうですが、日本人はお辞儀することに意識がいくので、視線がおろそかになりがち。
一旦顔を見てはじめましてなどあいさつの言葉をしっかり伝えてから、頭を下げるようにしましょう。
また、何度もぺこぺこ何度も頭を下げるのも印象の良いものではありません。
敬意は伝わりますが、仕事ができそうには見えません。
お辞儀はするときはきちんとするけれども、それ以外のときはきちんとした姿勢でいることが大事。
自分の立ち居振る舞いが相手からどう見えているかをチェックするためには、スマホなどでビデオ撮影するといいです。
目をぱちぱちする、相手に正対せず、斜に構えて話すなど、思わぬ自分の癖も見つかります。
左右で肩の高さが違うなど体の歪みがある人は、骨盤矯正などした方がいいです。
体のバランスが悪かったり、猫背だったりすると仕事ができるように見えません。
また、足を引きずって歩いたり、歩幅が広すぎたり、狭すぎたり、あとは極端なガニ股や内股も周りから見ると気になります。
声も表情と同じで明るい方がいいです。
キンキンにならない程度明るい声を心がけ、特に初対面ではワントーン高めに話します。
話すスピードは相手が話すスピードに合わせるのが基本ですが、注意したいのは固有名詞。
個人名や会社名はゆっくりと相手に確実に伝わるよう話してください。
~駅で待ち合わせしましょうなどの際の~駅も重要。
音量もTPOに合わせて調整するのが基本ですが、小さいよりは大きい方がいいです。
ただし、周りの状況も見極め静かな場所では声を少し落とし、声が通りにくいところでは大きめなど状況に合わせてボリュームを調整しましょう。
敬語が苦手な人は多いですし、日本語の敬語は複雑で世の中には間違った敬語が氾濫しています。
自分で本を買ったり、国語の教科書を読み返すなどで、正しい言葉遣いに積極的にアプローチしてください。
お話になられるなどの二重敬語もよく耳にします。
間違った敬語を使うくらいなら~です、~ますといった丁寧体だけで話すほうが、よほどいいです。
よく言われるのがご担当させていただいておりました、実施させていただきますといった表現。
メールであれば一通に1回だけで、それ以上は使わないようにしましょう。
させていただくさせていただきますは、本来、相手から許可や恩恵を受ける場合に使う表現であって、それ以外ではいたします、あるいは他の言葉を使うべきです。
せっかくならば仕事のできる風に見られたいですよね。
ぜひこれを意識して仕事ができる人のように見せてください。
気配りの空回りを防ぐコツ
気配りは仕事を円滑にする、より良い人間関係を築くために必要。
特に若手の方は職場にとけこみ、かわいがってもらえるよう頑張っているのでは。
しかし、過度の気配りが逆効果にることもあります。
社会人として周囲への気配りは大切で、人間関係だけでなく、仕事の成果や質に影響することも。
しかし、あくまで気配りは仕事を円滑に進めるための手段、仕事の本質ではありません。
間違った気配りは仕事の邪魔になったり、知らず知らずのうちに周囲に不快な思いをさせる可能性も。
心当たりがある場合は要注意!
・気を遣ったつもりが、相手の反応が微妙だった
・先回りしたことが、やり直されていた
・周囲から、過剰に気を遣われていると感じる
あなたの気配りは空回りしているかも。
気配りを辞書で調べると、あれこれ気を使うこと。手抜かりがないように注意すること。心づかい。配慮といった意味がわかります。
周囲に対して気配りをしているつもりで、やたらと遠慮したり、恐縮する人がいますが、それは実際には気配りになっていない場合もあります。
気配りをするうえで注意すべきポイントを挙げましょう。
① 優先順位をはき違えない。
仕事をする場所で優先すべきものの上位は、結果・機会・時間です。
そのとき、その場で何を最優先すべきかをふまえ、それをスムーズに実現するために配慮することが気配り。
② 自分がよく思われることを目的にしない。
会社や仕事でつながる人に対して気配りをするのは、仕事を円滑に進めるため、よりよい成果を出すため。自分の都合を尺度にした気配りは良い結果を生みません。
③ 相手の習慣や価値観を理解できていることが大前提
よく知らない相手に踏み込んだ気配りをするのは非常に難しいものです。
私生活や健康、趣味嗜好など、相手を理解できてないと、不快な思いをさせる場合も。
気配りがあるから優秀なのではなく、優秀な人材で気配りもできることが評価されるのです。
自分が仕事で接する人にポジティブな感情をもつことを心がけましょう。
人間は自分が好感をもっている人に対して、気配りをしようと頑張らなくても、自然と配慮できます。
自分の周囲にわけへだてなく、敬意と共感をもてるようになることが気配りの達人の第一歩になります。
このコツをつかんで、正確な気配りをしてみてくださいね。
「声」を変えて辛い仕事に挑もう!④
時代の変化の中、いまビジネスパーソンに最も求められているスキルのひとつが人前で話す力であり、プレゼンテーション力。
プレゼンというと、構成や内容も大事ですが、それと同じくらい結果を左右するのがどう話すか。
一流のビジネスパーソンは、そのことに気づいています。
例えば外資系の広告会社の社長さんは、重要なプレゼンの前には必ずリハーサルを行い、その様子を録画し客観的に検討し、悪いところを改善してから本番に臨みます。
自分たちの商品やサービスの優位性を相手に理解してもらい、納得・共感してもらうため、相手の聴覚にしっかりと届く声を心がけましょう。
もし自分の声に自信がないのであれば、最初から噛まない原稿を用意しておくのはいかがでしょうか。
例えば、長い文などは息を吐く場所に印をつけ、強調すべきところやゆっくり話したいところは、自分でわかるよう囲んだり、波線を引いたり。
数字の桁の読み間違えはビジネスパーソンにとっては命とり。
大きな数字は漢字の単位語を入れた形にしましょう。
1,298,763,907円ではなく、12億9876万3907円としておけば安心です。
私たちの体は声を出すための楽器のようなもの。
緊張して体がこわばっていると出るはずの声も出ません。
本番前には、肩を上下させたり、腕をぐるぐる回したりして、体を大きく動かしましょう。
コツは余分な力を体から振り落とすイメージ。
深い腹式呼吸をゆっくり繰り返すのもいいでしょう。
集中力が高まり、緊張を和らげられます。
講演などで別室で待機できるとき「あ〜」と息を吐きながら首を後ろに倒し、そこから首をぐるりと回します。
首回りのこわばりが解消すると同時に発声練習にもなります。
同じく、顔の筋肉もほぐしましょう。
口をゆっくり大きく動かしながら「い・え・あ・お・う」と言うだけでも、顔の筋肉がほぐれ、滑舌がよくなります。
声を出せない場所なら、口を動かすだけでもOKです。
あごを上げて話す人がいますが、尊大に見えますし、実は首回りの筋肉が圧迫され、のどが少し締め付けられたような状態になります。
その状態では声帯に負担がかかり、のどを痛めます。
話すとき少しあごを引くようにしましょう。
マイクを使って話す場合には、あごを下に向けることで、声が出る方向とマイクの向きが一直線になり、マイクが声をよく拾います。
ただし、あごを極端に引き過ぎると、のどが窮屈になります。
人前で何かを説明していると、出だしは強いのに、話すにしたがい小さな声になる人がいます。
その場合、話している途中に、適切な場所でほんの0.5秒だけ、鼻でスッと息を吸う方法が有効。
原稿の句読点でスッと息を吸えば、少しくらい早口で説明しても、噛まずにスムーズに話し続けられます。
口でなく鼻で吸うのは、口だと、のどや胸に一瞬力が入って、胸式寄りの呼吸になるから。
相手に説明するときは、間も重要です。
間を取らずに話し続けると、聞き手が話を消化する時間が取れず、話に集中できなくなります。
PowerPointなどを使う場合は、話しながら画面を切り替えるのではなく、文を言い切ったところで次の画面に移りましょう。
なお、手元のパソコンではなく、大きなスクリーンを見て話しましょう。
ずっとパソコンを見たまま、視線を上げない状態で話していては、聞き手にいい印象は与えられません。
パソコンを使わない場合、フレーズが途切れるところで間を取ります。
人は緊張するとテンションが上がり、早口になりがちですが、フレーズごとに間を取れば、間違いが少なくなります。
話し方を変え、相手にいい印象を持ってもらうと同時に注目をしてもらいましょう。
自分がミスしがちなところは、書き出して十分注意しましょう。