STOP!セクハラ対策講座①基礎知識編

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皆さんは、これセクハラ?と思う場面に遭遇しましたか。

言葉は知っていてもどこからがセクハラか、その境界線は曖昧なところが多いです。

 

男女雇用機会均等法(以下、均等法)では、セクハラの定義を、対価型セクシュアルハラスメントと環境型セクシュアルハラスメントの2つに分類してます。

対価型セクシュアルハラスメントとは、職務上の地位を利用しておこなわれるセクハラで、職場にて、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否したことで解雇、降格、減給などの不利益を受けることをいいます。

性的な関係を求められて断ったらクビにさせるなど。

環境型セクシュアルハラスメントは、性的な言動で周囲を不快にさせるセクハラで、職場の環境が不快なものとなり、労働者の能力の発揮に悪影響が生じること。

胸やウエストのサイズをしつこく聞かれ仕事へのモチベーションが下がるなど。

セクハラは、正社員に限らず、パート、契約社員など、どのような身分であっても、上記の行為が認められれば、セクハラに該当します。

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均等法では、業務を遂行している場所であれば、通常就業している場所に限られない、としています。

取引先の事務所や出張先、外回りに使用する車の中のような場所も含まれます。

業務時間外に参加した飲み会も、職務との関連性、参加者、参加が強制的か任意か、などによって判断が分かれるものの、そこで行為を受ければ、セクハラに該当する可能性が。

そのため、セクハラの加害者は、上司や同僚に限られず、取引先や顧客のほか、女性から女性、女性から男性などのケースでもなり得ます。

 

セクハラのボーダーラインセクハラは、身体を触られたなど、明らかなものでない限り、その判断は難しいものであると考えられます。

自分は不快だと感じていても、他の人にとっては普通のことかもしれない、と頭を悩ませる方もいるでしょう。

均等法では、セクハラの判断基準について、行為がおこなわれたシチュエーションや頻度など、一定の客観性を必要としながらも、受け手側の気持ちを重視してます。

不快です、やめてくださいなど、はっきり抗議しているのにも関わらず放置されていた場合、働く環境が害されてると判断し、セクハラに該当します。

このように、意思表示があったかどうかで、セクハラの判断が分かれることもあります。

言動や行動に対して、苦痛だなと感じているような場合には、言葉に出すことも必要です。

 

 

自身の嫌がる行動で条件が変わる場合もあるので、セクハラをされたら黙っておらず、行動を示す勇気も必要でしょう。

セクハラの基本を押さえて、自分が不利な立場にならないようにしてくださいね。