「声」を変えて辛い仕事に挑もう!④

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時代の変化の中、いまビジネスパーソンに最も求められているスキルのひとつが人前で話す力であり、プレゼンテーション力。

 

プレゼンというと、構成や内容も大事ですが、それと同じくらい結果を左右するのがどう話すか。

一流のビジネスパーソンは、そのことに気づいています。

例えば外資系の広告会社の社長さんは、重要なプレゼンの前には必ずリハーサルを行い、その様子を録画し客観的に検討し、悪いところを改善してから本番に臨みます。

自分たちの商品やサービスの優位性を相手に理解してもらい、納得・共感してもらうため、相手の聴覚にしっかりと届く声を心がけましょう。

 

もし自分の声に自信がないのであれば、最初から噛まない原稿を用意しておくのはいかがでしょうか。

例えば、長い文などは息を吐く場所に印をつけ、強調すべきところやゆっくり話したいところは、自分でわかるよう囲んだり、波線を引いたり。

数字の桁の読み間違えはビジネスパーソンにとっては命とり。

大きな数字は漢字の単位語を入れた形にしましょう。

1,298,763,907円ではなく、12億9876万3907円としておけば安心です。

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私たちの体は声を出すための楽器のようなもの。

緊張して体がこわばっていると出るはずの声も出ません。

本番前には、肩を上下させたり、腕をぐるぐる回したりして、体を大きく動かしましょう。

コツは余分な力を体から振り落とすイメージ。

深い腹式呼吸をゆっくり繰り返すのもいいでしょう。

集中力が高まり、緊張を和らげられます。

講演などで別室で待機できるとき「あ〜」と息を吐きながら首を後ろに倒し、そこから首をぐるりと回します。

首回りのこわばりが解消すると同時に発声練習にもなります。

同じく、顔の筋肉もほぐしましょう。

口をゆっくり大きく動かしながら「い・え・あ・お・う」と言うだけでも、顔の筋肉がほぐれ、滑舌がよくなります。

声を出せない場所なら、口を動かすだけでもOKです。

 

あごを上げて話す人がいますが、尊大に見えますし、実は首回りの筋肉が圧迫され、のどが少し締め付けられたような状態になります。

その状態では声帯に負担がかかり、のどを痛めます。

話すとき少しあごを引くようにしましょう。

マイクを使って話す場合には、あごを下に向けることで、声が出る方向とマイクの向きが一直線になり、マイクが声をよく拾います。

ただし、あごを極端に引き過ぎると、のどが窮屈になります。

 

人前で何かを説明していると、出だしは強いのに、話すにしたがい小さな声になる人がいます。

その場合、話している途中に、適切な場所でほんの0.5秒だけ、鼻でスッと息を吸う方法が有効。

原稿の句読点でスッと息を吸えば、少しくらい早口で説明しても、噛まずにスムーズに話し続けられます。

口でなく鼻で吸うのは、口だと、のどや胸に一瞬力が入って、胸式寄りの呼吸になるから。

 

相手に説明するときは、間も重要です。

間を取らずに話し続けると、聞き手が話を消化する時間が取れず、話に集中できなくなります。

PowerPointなどを使う場合は、話しながら画面を切り替えるのではなく、文を言い切ったところで次の画面に移りましょう。

なお、手元のパソコンではなく、大きなスクリーンを見て話しましょう。

ずっとパソコンを見たまま、視線を上げない状態で話していては、聞き手にいい印象は与えられません。

パソコンを使わない場合、フレーズが途切れるところで間を取ります。

人は緊張するとテンションが上がり、早口になりがちですが、フレーズごとに間を取れば、間違いが少なくなります。

 

 

話し方を変え、相手にいい印象を持ってもらうと同時に注目をしてもらいましょう。

自分がミスしがちなところは、書き出して十分注意しましょう。