相手が話してくれる、話の聴き方!
ビジネスにおいて、必ず必要となるコミュニケーション能力。
コミュニケーション能力が高い人とは、どのような人のことでしょうか。
それは、決して気の利いたことが言える話し上手な人でなく、実は聴き上手な人のこと。
相手が話してくれる傾聴のスキルを身につけましょう。
傾聴とは耳だけでなく、目や心や態度などを総動員して積極的に聴くこと。
人は吐き出した自分の想いを受け止めてもらうと、満足感が得られます。
また、自分の発した言葉を自分で聴くことで、問題点や解決に自ら気づく可能性もあります。
人の話を聴くのは実はとても難しいものですが、傾聴は技術(スキル)ですので、磨くことができます。
ここから3つのポイントをお伝えします。
1:アイコンタクト
話をちゃんと聴いていますという意思を伝え、相手の様子を観察するためアイコンタクトは欠かせません。
ただし、相手の目をじっと見つめると相手は話しにくくなります。
凝視するのではなく、両目と鼻の頭を結んだ三角形の辺りを柔らかな目線で見ます。
ここは大切というところでしっかりと視線を合わせるといいでしょう。
目を反らす際は上や横に反らさず、自然と下に反らします。
2:うなずき、あいづち
どちらも話を聴いている、理解していることを伝えるサイン。
適切なうなずきとあいづちは、相手の話を促す効果もあります。
はいばかりを繰り返さず、バリエーションを増やすのがコツです。
3:復唱
復唱は内容を正確に把握しているからこそ、できることです。
よって、相手は「私の話をしっかり聴いてくれている」と安心し、信頼感を持ちます。電話番号や日付けなど、間違ってはいけない数字のみではなく、感情を表す言葉を拾って復唱してみてください。
人間は感情の生き物ですから、事実だけでなく、気持ちもわかってほしいもの。そうなの!わかってくれる?と一気に心理的距離が縮まるでしょう。
【例】
「本当に"大変"だった」⇒「"大変"でいらしたんですね」
「とにかく"寂しかった"んです」⇒「"寂しい"とお感じになっていたんですね」など 他にも、心理的距離を縮めるテクニックとして、「ペーシング」(会話のペースを合わせる)、「ミラーリング」(態度や動きに合わせる)なども効果的です。
スキル、テクニックの大前提は相手の話を心で聞くことです。
上の空で聞いていると相手にも気付かれてしまうもの。
傾聴のスキルには思いやりを忘れずにいましょう。