会食のマナー和食編
取引先の方や上司と一緒に食事をする機会というのは意外とあるもの。
食事のマナーを知らないばかりに、同席する上司に恥ずかしい思いをさせたり、個人の仕事の能力まで疑われることも!
そうならないため、会食など少し気が張る場面で気をつけたい食事のマナー和食編をご紹介。
食事中の姿勢で気をつけることは?
背筋を伸ばして座りましょう。
テーブルの上に両手を出し、(あるいは両手をしまい)片手だけをテーブルに出すことは避けます。
ひじをつくのも厳禁。
座席がイスの場合は、脚を組まないようしましょう。
正式な場での乾杯は?
カチンとグラスを合わせず、目の高さに掲げます。
ただし、場によってまわりの様子に合わせたほうがいいこともあります。
グラスの縁に口紅がついたときは?
人さし指と親指でぬぐい、指はナフキンで拭きます。
口紅がグラスや箸先にべったりつくのは見苦しいので、食事前にあらかじめ油分をティッシュで押さえてましょう。
舟盛り(お刺身)のワサビを取り分けるときは?
ワサビに限らず、食べ物を取り分ける際に(使用済の箸を)"逆さ箸"で使用するのは厳禁。
取り分け用の箸を使用するか、一声かけ、各自の箸(直箸)で自分の分を取るようにします。
また、ワサビは醤油を入れた小皿で溶かさず、刺身に直接つけます。
お刺身のツマは?
ツマは飾りではありませんので、いただきましょう。
取り分ける際も添えるのを忘れずに。
大根には口の中をサッパリさせ、消化を促す作用もあるといわれています。
汁椀のふたが開かないときは?
碗を手で挟み、内側に押さえることで開けやすくなります。
どうしても開かないときは、お店の人にお願いしましょう。
器のふたはどうするの?
食べ終わった後は、元の状態に戻します。
裏返して乗せると食器に傷がつくので、避けましょう。
器は持ち上げてもいい?
和食器については、主菜の載ったお皿以外、小鉢や茶碗、汁椀などは持ち上げて構いません。
中座するときのナフキンは?
テーブルではなく、椅子の座面に置きます。
折りたたむ必要ありません。
食事の席での喫煙は?
基本的には避けた方がいいのですが、タイミングとしては食事が終わった(デザートが出される前)ところで中座し、喫煙コーナーへ。
席に戻る際はにおいに気をつけましょう。
どこに座る?
席次のマナー ビジネスでは、誰がどこに座るかという「席次」に上下関係がはっきり表れます。
これは飲食店においても同じ。
基本的には入口から遠い席が上座、近い席が下座ですが、窓の風景や絵画が見える席を上座とする例外も。
間違ってもさっさと上座に座らないように!
床の間のある和室の席 床の間の前が上座です。
机が床の間と並行の場合は中央に最も職位の高い人にかけていただきます。
会食のマナーは、食事から座る位置まで細かく決まってますね。
この機会に憶えて、いざというときに困らないようにしましょう。7