上司に年賀状を送るべきか?マナーとポイントを押さえよう!
お正月に向けて年賀状の準備を始める社会人の方も多いと思いますが、上司に送る年賀状は、ビジネスマナーを踏まえる必要があります。
年末年始の挨拶をまとめて社内メールで済ませている会社も多いですが、年賀状は、1年間お世話になった感謝の気持ちを上司に伝えられる絶好の機会。
日頃接点の多い上司には送るのが一般的なビジネスマナーといえます。
ただ会社により、儀礼廃止により年賀状のやりとりをおこなわないルールが設けられている場合もあり、事前に自社のルールを確認しましょう。
年賀状は書き方の型がある程度決まって、その型に沿って言葉を当てはめます。
1.新年を祝う挨拶
2.昨年(記載時点では本年)お世話になったお礼
3.今年(記載時点では来年)の抱負や支援のお願い
4.相手の幸せを祈念する言葉
5.日付
6.自分の名前、住所
あらかじめ印字された年賀状が販売されてますが、上司に送る年賀状の場合は自筆がおすすめ。
また、年賀状を自筆にする場合は、相手に感謝の気持ちが伝わるように心を込めて書きましょう。
年賀状には、守るべきマナーがあります。
せっかく出した年賀状で上司に悪い印象を与えないよう、確認しましょう。
上司への年賀状は、略称を使用すると失礼にあるので、正式名所で記載します。
上司の自宅住所が分からず会社に年賀状を送る際、株式会社、有限会社、合同会社など会社名を省略せずに書きます。
もちろん、自宅住所に送る際もマンション名やビル名を正式名所で記載します。
また、縁起の悪い言葉は避けます。
・失う
・去る
・病む
・落ちる
・疲れる
・滅びる
・倒れる
・衰える
・枯れる
・絶える
・破れる
去年は去るが含まれるため、昨年や旧年に言い換えます。
年賀状では、句点(。)や読点(、)をつけません。
終わりをイメージさせ昔の日本語には句読点がなかった理由から、現代でも年賀状に句読点をつけないという認識が根付いてます。
句読点がないと読みにくくなるので、スペースを空けたり改行し相手が読みやすくなるように配慮します。
上司への年賀状は、イラストが豊富に描かれているものや家族写真がプリントされているものは避けます。
シンプルなデザインの年賀状を選びます。
ただし家族写真入りの年賀状に関しては、上司と家族ぐるみの付き合いがある場合はその限りではありません。
年賀状では、受取人が上司であっても役職名は使用しません。
通常通り、名前の下に「様」と記載します。
これに対し、取引先に送る年賀状の場合は別です。
名前の上に一回り程度小さい文字で役職名を記載するのがマナーとされています。
なお、相手方の役職が変わっている可能性もあるため、メールの署名など確認をします。
年賀状の内容だけでなく、送る前や日付についても気を付けましょう。
上司に送る年賀状は、一月一日の元旦に届くよう、郵便局が案内する期日(十二月十五日~十二月二十五日が目安)までにポストへ投函しましょう。
一般的な年賀状のマナーは、一月七日の「松の内」までに届けられれば良いとされています。
しかし、上司への年賀状の場合は一月一日の元旦に手元に届くのに越したことありません。
直前に慌てないよう、余裕をもって準備しましょう。
上司に年賀状を送る際、住所は直接聞くのがマナーです。
上司本人の知らない所で同僚などから入手するのはマナー違反。
また、住所を聞く際には年賀状を送るためという目的を必ず伝えます。
万が一「気を使わなくて良いよ」などと断りの言葉を受けた場合は、上司の配慮を受け入れます。
上司への年賀状で実際に使える文例を紹介します。
以下を適宜アレンジし書いていきます。
なお、年賀状の基本形は縦書きとなります。
文例(1)
謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年中は大変お世話になり誠にありがとうございました
本年は旧年の経験を生かし益々精進して参ります
変わらぬご指導とご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます
皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます
20〇〇年 元旦
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都■■■■〇-〇-〇
■■部 ■■■■
文例(2)
謹賀新年
昨年は公私にわたり大変お世話になり心より感謝申し上げます
まだまだ未熟ですがご期待に沿うべく本年も精一杯精進する所存です
本年のご家族皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
20〇〇年 元旦
〒〇〇〇-〇〇〇〇 東京都■■■■〇-〇-〇
■■部 ■■■■
文例(3)
謹賀新春
旧年中は格別の御厚情を賜り厚く御礼を申し上げます
〇〇部長の側で学ばせていただいた経験により無事にプロジェクトを完了できました
誠にありがとうございました
本年は■■に向けて邁進いたしますので、引き続きのご指導ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます
20〇〇年 元旦
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都■■■■〇-〇-〇
■■部 ■■■■
上司からの印象も良くなりますので、積極的にこのマナーを守って、お礼の気持ちを込めた年賀状をぜひ送ってみてくださいね。