新入社員への接し方。

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入社してすぐは先輩たちの助けなしで仕事ができない新入社員の中からも、5年後10年後には、会社を変える素晴らしい人材が現れます。

会社の成長に多大な貢献をもたらすエース、あるいは、目立たなくても丁寧な仕事ぶりで社内の信頼を集める縁の下の力持ち。

 

あなたはその時、彼らと親密な関係を築くことができているでしょうか。

リーダー、マネージャーとして、「人を使う」役割を求められる立場になったときに、どちらが有利なのかは言うまでもありません。

 

それぞれのタイプの見分け、手なずけけましょう。

 

芸術家肌の「ブツブツくん」は褒めて伸ばす。

◆見分け方最後列を好む。

ひとりでの作業を好む。

身なりに気をつかわず見た目は冴えない。

 

手なずけ方仕事中は放任する。

困っていても手を貸さない。

小さい手柄も必ず褒める。

得意なことを教えてもらう。

◆ブツブツくんはコミュニケーションがヘタで、何やら独り言をつぶやきながら作業。

とっつきにくい印象から、接触を避けがちです。

しかし、あらゆる新入社員の中でもっとも創造性を発揮するタイプ。

孤独を愛し、独自の思考回路を発達させた人間こそ、既存のマニュアルにとらわれず、真新しい技術や商品を世に送り出す、スペシャリストの卵。

クリエイティブな才能をいかんなく発揮し、ある分野の第一人者として有名人になることも少なくありません。この芸術家タイプと、仲良くならない手はないでしょう。

プライドの高いブツブツくんは、干渉を嫌います。

細かい指示、指導は右の耳から左の耳へ流れるのがオチ。

小うるさい先輩と嫌われるくらいなら放任しましょう。

失敗しそうな場合も、余計な手出し口出しをせずに、自らカベを乗り越えるところを見守りたいものです。

きっと周りの予想を超えるようなクリエイティブなアイデアを生み出してくれるはず。

そして、プライドが高いブツブツくんは褒め言葉が大好物。

「そのアイデア、誰も思いつかないよ!」、「今日は遅刻をしなかった」など1日に数回送っておくと、あなたに向ける表情が柔らかくなるでしょう。

また、このタイプは他人に「自分の好きなモノ」の良さを教えるのが好き。

ITにくわしいブツブツくんなら「最新のスマートフォンではどれが良い?」と聞いてみると、人が変わったかのようなロングトークが始まるはずです。

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のんびりマイペースな「フワフワさん」とは仕事外で。

◆見分け方よそ見をしていることが多い。

いつの間にか一人になっている。

歯に衣着せぬ物言いをすることがある。

 

リラックス時を狙ってコミュニケーションを取る。

いつも笑って人当たりが良く、のんびりした雰囲気のフワフワさん。

新入社員のときたくさんの失敗がつきものですが、フワフワさんは失敗しても全然気にしない様子。

そんなフワフワさんですが、会議の席では良い意味で「空気を読まない」発言によって議論に一石を投じたり、物事にのめり込むと驚くほどの集中力を発揮し、圧倒的な質・量のアウトプットを出す、心強い一面も持ち合わせています。

仕事に集中できる環境づくりに協力してみましょう。

◆フワフワさんとは、ランチや飲みで関係を築こう。

フワフワさんは、ブツブツくんと違って干渉を嫌うわけではありませんが、いきなり細かい指導をしようとしても意味がありません。

あくまで自分が思う方法で進めてくからです。

そこで仕事上でのやりとりはそこそこに、合間の休憩時間やランチの時間などしているときを見計らってコミュニケーションを取ってみましょう。

意外と気が合って、仕事終わりに飲みに行ったり、休日に一緒に遊ぶような関係性を築けるかもしれません。

良好な人間関係になれば、仕事上の指導にも耳を傾けるでしょう。

本人の良さを生かしつつ正しい仕事のを身に付けていくことで、将来的に持ち前のマイペースぶりを存分に発揮し、大舞台でのプレゼンや役員との折衝など、他の人なら臆す場面で堂々とした立ち振る舞いを見せてくれます。

ただのんびりしているゆえに注意したいのが、仕事が増えたり責任を負ったときの本人の感情。

一見、何も気にしてないように見えませんが、ただ感情を表に出していないだけかも。

不機嫌になる途端仕事を放り出してしまうなど、マイペースならではの行動を取ってしまうこともあるため、不機嫌にならないよう話を聞いたり仕事の一部を手伝ったりしましょう。

 

マジメな「ガチガチくん」は密着マークで熱血指導。

◆見分け方控えめで目立たない。

出社、退社の時間が早い。

言葉遣いや文書の書き方が丁寧。

 

手なずけ方仕事の指示は丁寧すぎるくらい丁寧に。

成果を褒める。

目を見てあいさつする。

仕事帰りの飲み会には積極的に誘う。

ガチガチくんはこんなタイプ「普通」を自認するガチガチくんは、先輩の指示を忠実に守るマジメなタイプ。

細かいことも確認しないと気が済まない、質問が多すぎるきますが、相手の話を真剣に聞いて積極的に学ぼうという姿勢から、適応力が高く即戦力に一番近い存在です。

不器用で面白みに欠ける第一印象から、他の新入社員を可愛がりたくなる本能を抑えて、根気強く、熱心に指導を続け、あなたにとって扱いやすい、腹心の後輩・部下に育ってくれることでしょう。

◆過剰に丁寧な指導で自信を植え付ける!

ガチガチくんは工夫するのが苦手なので、マニュアルを熟知して、失敗の少ない最短距離を習得したがる傾向があるので仕事の指示は細かく具体的に、を心がけます。

わざわざ言う必要がないと思えることまで時間をかけ説明することで、ガチガチくんはあなたに信頼感を抱くはずです。

彼のマジメっぷりは、自信のなさの裏返し。

丁寧な指導で、必ずそれに応えて正確な仕事をこなすので、期待に応える成果を出したときは褒めて自信を芽生えさせ、本来の実力を発揮できる準備を整えてあげましょう。

ただ、いつまでも何年もこんな懇切丁寧な指導はできません。

「この業務は完全にマスターしたな?つぎ、行ってみよう!」といった調子で、身につけた成果は随時、確認と承認のステップを踏むようにしましょう。

確実に仕事をこなせるガチガチくんは、その都度たしかな自信をつけ、短期間のうちテキパキくんへ進化してくれるはず。

派手な人間関係を好まず、口下手なガチガチくんは、時に社内で孤立しがち。

普段から目と目を合わせてあいさつしたり、飲み会などの集まりにも積極的に誘うなど、仕事外でのコミュニケーションを活発化させることで「事務的な関係」を脱し信頼関係を構築することができるようでしょう。

 

イマドキ新入社員!「キラキラさん」には、良き相談として。

◆見分け方ちょっとカワイイ

積極的で目立ちたがり。

ケアレスミスが多い。

 

手なずけ方叱らない。褒めない。目立つ役割を与える。

性格も愛されキャラで目立つタイプのキラキラさんは、人気ぶりから仕事への期待も大きくなりがちですが、実は非常に扱いが難しいタイプ。

何でも器用にこなし頼もしく感じますが、自分の意見を主張し通す一面をもってます。

自分のミスであっても肚落ちする理由がなければ反省もできず、感情的になり軌道修正できなければ暴走を繰り返し、想定外のおそろしいミスを犯す素質を秘めます。

ただポテンシャルは豊かで本人にも上昇志向があるため、経験を積めば将来の「憧れの先輩」に育つダイヤの原石。

繰り返し痛い目を見て成長するまで、苦楽をともにする覚悟がいります。

◆キラキラさんには、「褒める」をお預け。

自分の意見を持っているキラキラさんに、丁寧な指導は逆効果。

制約を与えるより、まず一度やらせて、困ったとき、失敗したとき、相談に乗る接し方が正解です。

正解を用意するのではなく、「どうしたら失敗しなかったと思う?」と、自ら解決法を見つけるように仕向けると、キラキラさんは自分で納得のいく答えを出し、仕事への理解が進みます。

注意したいのは安易に褒めないこと。

普段から褒められ慣れているキラキラさんは、ちょっとやそっと褒められたところで心を動かしません。

あなたという先輩が特別な存在であることを示すためには、「なぜ褒めてくれないのだろうか、つぎこそ褒められたい」という、キラキラさんが持っている負けず嫌いの心理的欲求を促すのが効果的。

また、キラキラさんは責任ある立場や、他人とは違うポジションが大好き。

仕事の面で任せることが少なくとも、飲み会の幹事や会議の進行など、ちょっとした役割を与えてみると、張り切って期待以上の活躍をしてくれることでしょう。

 

仕事がデキる「バリバリくん」は、任せて責任を取る。

◆見分け方さわやかで声が大きい。

身なりが整っており靴もピカピカ。

男女から人気がある。

 

手なずけ方仕事は任せる。

失敗は自分の責任として引き受ける。

プライベートでも面倒を見てとにかく仲良くなる。

バリバリくんはこんなタイプ新入社員の中には、はこういう完璧なタイプがいますね。

偉ぶらず謙虚で、だけどユーモアもある。

入社してすぐに人望を集めるタイプは、案の定、出世します。

そう遠くない将来、自分と一緒に仕事を進めるパートナーにもなり得る「たとえ自分と直接仕事を共にすることがなくても、彼と仲良くしているだけで、彼の元に集まる人たちによってあなたの人脈は豊かになるはず。

早いうち関係を築き上げましょう。

バリバリくんは、その天性の能力に加えて仕事への熱い情熱も持ち合わせてます。

細かいビジネスマナーや業務の指導ばかりではなく、その根底に流れる燃えるような想いを汲み取るのです。

もちろん、上司やお客さんへの愚痴はNGです!

こうしなさい、と縛らず「この案件はお前に任せるから、経過報告してくれれば好きにやって構わない。責任は俺が取る」覚悟で仕事を任せてみましょう。

うまくいけばバリバリくんの手柄としてしっかりと評価し、失敗すれば居残り業務に嫌な顔ひとつせずに付き合う、上司に一緒に謝る。

 

 

人のタイプによってその行動が成功するか失敗するかあります。

ぜひ、新入社員の人たちもここで働いていきたいと思うような、環境作り、まずは一人一人を理解して、自分を見てくれていると思ってもらえるように行動してみてください。