仕事のセンスがない人がいる職場7割、仕事のセンスを磨くには?
産業能率大学では、正解のないビジネスの現場でビジネスパーソンが活躍するためには、知識・スキルに加えて"仕事センス"(顧客や組織の様々な期待に応えるために、周囲の状況を感じ取り、自分で判断してやり遂げる総合的な力)が重要であると考えているといいます。
厳しい状況や判断に迷う場面において、判断や調整をやり遂げている現場のマネジャーに"仕事センス"に関する認識を尋ね、「仕事で遭遇する壁を乗り越える」「自分で考えて判断する」ために必要な力を探りました。
あなたの職場や関連部署には、知識やスキルがあるのに仕事をうまく進めるセンスがないと感じる人はいますかとの問いに、マネジャーの67.7%が「いる」と回答。
また、そう感じた人のエピソードがあればお書きください、との問いには、以下のような回答がありました。
・相手の表情や言葉から真意を見抜くのに長けた人がいる。(59歳/男性/製造業) ・情報収集のための労をいとわない。(61歳/男性/情報通信業)
・社内折衝が上手く、事前に同意を得てスムーズに仕事を進めている。(55歳/男性/製造業)
・タスクが丁寧にまとめられ、優先順位をつけながら片づけている。(46歳/男性/製造業)
・いい意味で遠慮しない、即行動する。周囲への根回しができているから、周囲に「こっちの都合も考えろよ」的な雰囲気がない。(55歳/男性/卸売・小売業)
上記のように"仕事センス"という言葉から連想される姿勢や行動は人によって異なるようですが、産業能率大学総合研究所では、仕事センスを 『顧客や組織の様々な期待に応えるために、周囲の状況を感じ取り、自分で判断・調整してやり遂げる総合的な力』と定義しています。
あなたには"仕事センス"があると思いますか、との質問には、「あると思う」が18%、「どちらかといえばあると思う」が54.2%で、7割以上のマネージャーが自らを「"仕事センス"がある」と見ていることが分かりました。
産業能率大学総合研究所では、「このことは厳しい環境や状況を乗り越えてきたこれまでの経験が自らの仕事センスを磨くことに影響を与えたという認識を、多くのマネジャーが持っているためだと考えられます」としています。
若手社員に特に磨いてほしいと思うもの、1位は「責任感をもって仕事に取り組む力」 入社3年以内の若手社員について、以下の項目から特に磨いてほしいと思うものをお選びください、との質問に対する上位3つは以下の通りとなりました。
・「責任感をもって仕事に取り組む力」(41.9%)
・「自分の考えを論理的に伝える力」(34.5%)
・「目的を明確にして物事を進める力」(30.9%)
日々意識していき、仕事のセンスを磨いて、大きな仕事に挑んだり、自身の役割を発揮する基盤、こうした力を身につけていくのが大事ですね。