就職と転職の違いは?

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日本における転職者数は、総務省統計局によると、2019年の1年間で約351万人と過去最多となっています。そして、転職の理由として最も多かったのが、「より良い条件の仕事を探すため」というもので、127万人にも上ります。

より良い条件とは、人それぞれの考えがあると思いますが、賃金という面で、より良い転職ができた方はどれくらいの割合いるのでしょうか。

厚生労働省の「平成30年雇用動向調査結果の概要」によると、2018年に転職した人のうち、転職により賃金が増えたという方は、37.0%にも上っています。一方で、転職で賃金が減った人は34.2%、変わらないという人は27.2%となっています。

転職の理由である「転職によって、より良い条件の職場に移ること」。

それが叶うかどうかは、転職活動次第といっても過言ではないでしょう。

初めて転職に挑戦するのであれば、「転職のプロ」であるキャリアアドバイザーに相談することをおすすめします。

 

キャリアアドバイザーに相談する 就職と転職の違いとは?

ここでは、実際に新卒時の就職活動と転職がどのように違うのかをご紹介します。

違いを知って、今一度、ご自身の転職対策を見直してみてください。

 

転職理由と転職活動の進め方

就職 新卒入社に向けて企業も就活生も一斉スタート 就職活動の場合、新卒入社に向けて、各企業の新卒者向けの募集解禁が一斉に始まり、それに合わせて学生の就職活動もスタートします。そのため、スケジュールもある程度把握しやすく、就職活動の進め方もわかりやすいです。

さらに、学生時代の友人や家族、先輩、学校の教務課などへ不安や悩みを相談できるほか、OB・OGからのアドバイスや、学校が主催する説明会への参加ができるなど、様々な人たちのサポートを受けながら就職活動を乗り切ることができます。

 

転職

様々な理由により自分の思い立った時からスタート 転職活動をする理由は、「やりたい仕事がある」「今よりも条件のいい会社に勤めたい」「勤めている会社が経営不振に陥った」「家庭環境の変化」など様々です。また、転職活動のスタート時期は、自分自身が「転職をしよう」と思い立ったその時であるため、ほとんどの場合は、転職活動をいっしょにする仲間はいません。

転職活動の話は、一般的に会社の同僚へも相談ができないため、不安や悩みを抱え込みがちになります。

 

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アピールすべきポイント

就職

学生時代の経験や仕事に対するやる気をアピール 新卒時の就職活動では、学校やサークル活動、アルバイト、さらにインターンなどで学んだ「経験」や仕事に対する「やる気」、または、自身の「長所」や「目標」などをPRし、それを聞いた企業が、あなたの未来に対して投資することになります。

特定の専門職を除き、社会人経験がない学生を評価するポイントは、一般的な人間性や就職意欲の高さ、伸びしろ(成長の余地)などになります。 また、企業に向けてアピールしたことは、学校やサークル活動、アルバイト、さらにインターンなどで学んだ経験だったり仕事に対する「やる気」だったりしたはずです。

 

転職

実務経験や入社後に活躍できることをアピール 転職活動では履歴書のほかに、新卒時の就職活動時には存在しなかった「職務経歴書」も提出し、企業に対して実務経験をしっかりとアピールする必要があります。そこでは、あなたがこれまで携わってきた仕事の内容を転職先に伝えるとともに、その会社に入社したら「自分はどのように活躍できるのか」を具体的に表さなくてはなりません。それは書類だけでなく、面接においても的確に伝えていく必要があります。

内定から入社まで 就職 数ヵ月あるため準備も十分可能 新卒時の就職活動では、多くの場合が内定から入社までは数ヵ月から1年近くの期間があり、内定をもらった後でも、本当に入社するかどうかを考えることができます。また、入社の意思を伝えてからも、実際に入社するまでの間に、オリエンテーションや研修などでその会社を知り、仕事をするまでの準備をする機会が与えられます。このように、志望企業に入社し、仕事を開始するまでには、十分な準備期間が設けられているのです。

 

転職

スピード感重視のため内定承諾は数日中に 転職の場合、すぐにでも人手が欲しいと考えている企業が大半なので、内定をもらった後はスピードが重視されます。そのため、内定を承諾するかどうかの返事も数日中に行う必要があります。ですから就職のように、「内定が出た複数の企業の中から選ぶ」というやり方は、なかなか難しいのが実情です。 また、働きながら転職活動をしている場合、勤めている会社に退職の意思表示をした際に、引き留めにあうこともあります。さらに、業務の引き継ぎに追われることは少なくありません。

引き継ぎ作業がスムーズに終わらずにスケジュールをオーバーしたときには、内定した転職先企業にも迷惑をかけることになりかねないのです。

 

 

就職は手を貸してくれる人が傍にたくさんいますが、転職はほとんど自分ひとりでこなさなければならないという点が大きく違いますね。

また、企業は転職者には即戦力になってほしいという意図があって求人を出していますので、自分が即戦力になれるようにアピールしていきましょう!