毛先が傷む理由と傷んだ後の対処法

f:id:pochiaries:20210823081933j:plain

 何気なく毛先を見ていて、枝毛や切れ毛などのダメージに気づくとショックですよね。

この段階になると毛先がスカスカして重みがなく、髪がまとまりにくくスタイリングが決まらなくなるのが厄介です。

健康的なツヤと潤いを失ったパサパサの毛先は「美髪」の印象からは程遠く、周囲から美意識の低いイメージをもたれたり、見た目年齢をアップさせたりすることも…。

毛先は傷みやすく目立つ部位ですが、改善できれば髪のまとまりや見た目の印象を大きく変えられます。

今回は、毛先が集中的に傷む理由と傷んでしまった後の対処法について解説します。

ヘアケアをしていると髪の他の部位に比べて、毛先に傷みが集中しているように感じられませんか? 毛先は髪の毛で最も「長生き」している部分なので、これまでのカラーやパーマなどの薬剤、ヘアアイロンやドライヤーの熱、紫外線、乾燥、摩擦などのダメージが蓄積しています。

健康な髪の場合、髪の表面をキューティクルが保護してくれているのですが、傷んだ髪はキューティクルが剥がれて、水分や栄養素が足りていない状態です。

髪が傷む原因は、カラー・パーマなどの施術や間違ったヘアケア、紫外線・乾燥などの外部刺激、生活習慣の乱れなどさまざまですが、何らかの原因でキューティクルが剥がれてしまうと、コルテックス(毛皮質)にある髪の弾力性を保つために必要な水分やタンパク質が流出します。するとパサつきやうねり、広がりなどで髪がまとまりにくくなります。

 

f:id:pochiaries:20210823082419j:plain

 

ダメージが蓄積している毛先には、枝毛や切れ毛など目立つ形で現れやすくなるので、毛先に傷みが集中しているように感じられるのです。

髪には皮膚のような自己修復機能はありません。傷んだ状態から自然に健康な状態に戻ることはありませんが、適切なヘアケアを行うことで、なるべく傷ませずに、髪表面の潤いやツヤを取り戻すことができます。

 

・トリートメントで髪に水分と栄養分を補給する

毛先が傷んでしまっている場合、髪の状態に合わせた最適なトリートメント施術で、失われた水分やタンパク質を補給するのが効果的です。

補修作用によりツヤや潤い、手触りが良くなります。

ホームケアでは、お風呂で使うインバストリートメントだけでなく、アウトバストリートメント(洗い流さないタイプ)を傷みが気になる部分を重点的に塗布しましょう。

日常的に受ける紫外線やドライヤーの熱ダメージを軽減する効果もあります。

 

・ブラッシングで毛先のダメージを軽減する

ブラッシングを正しく行うことで、髪の表面が滑らかになり毛流れが整います。タオルドライ時の摩擦などで髪がこすれる力も弱まるので、髪を保護するキューティクルが剥がれにくくなります。

ヘアブラシには多くの素材や形状がありますが、毛先のうねりや広がりで髪がまとまりにくい人には「クッションブラシ」がおすすめです。

土台部分が柔らかい素材でできており、頭皮に余分な力をかけない優しいブラッシングができます。

からまった毛を無理やりほどくのはNGです。毛先の手前で大きな力がかかり、枝毛や切れ毛の原因になります。

ブラシが通りにくい時はいったん抜いて、少しずつ丁寧にとかしましょう。

アウトバストリートメントを塗布してからブラッシングすれば済みます。

 

・傷んだ毛先はカットするのが美髪の近道

髪を美しく伸ばすには、新たな枝毛を作らせないための予防が必要です。傷んでしまった毛先をきちんとカットすることは効果的な予防になります。

それに傷んだ毛先を残しておくと、枝毛や切れ毛がひどくなり、他のキレイな髪の部位にまで傷みが広がる場合があります。

カットすることで傷みのないキレイな部分を守り、髪全体をキレイな状態に保つことにもつながります。

髪も扱いやすくなり見た目もよくなります。結果的には美髪の近道なのです。

美容院帰りの美髪をキープ!

 

自宅でできる簡単お手入れテク

美容院でカットやトリートメントをした後の髪はサラサラで指通りがよく、まとまりやすくて気持ちがいいですよね。

美容院で仕上げてもらったスタイルは、自宅でも再現しやすいようデザインされていますが、持ちが悪くてキープできない…という声もよく聞きますよね。

美容院帰りのキレイな状態をキープするには、こまめなメンテナンスや美容院専売のシャンプー、トリートメントを買い揃えるなど特別ケアが必要と思うかもしれませんが、忙しいと美容院に通う時間もなかなか取れません。

そこで自宅でできる「ちょっとしたお手入れテクニック」を取り入れることで、美容院帰りの美髪を長持ちさせることができます。

 

具体的には以下の6つを意識してみてください。

1. 髪には目視できないゴミやホコリなどの汚れがたくさん付着しているので、シャンプー前にはブラッシングを必ず行い、汚れを浮かして落としやすくする準備をしましょう。

2. 汚れが気になるとシャンプーの回数を増やしがちですが、それだと頭皮に負担がかかります。髪の汚れの大部分はお湯だけで落ちるので、頭皮を優しくマッサージする感じで3分間、丁寧に「予洗い」するのがおすすめです。

シャンプーに頼りすぎると、洗い残しや皮脂を落としすぎるデメリットがありますが、お湯ならその心配もありません。シャンプー時の泡立ちもよくなり、洗い終えた後のスッキリ感も高まりますよ。

3.トリートメントは適量を毛先から中間に塗布していきます。量が多いと頭皮にもついてベタつきやボリュームダウンの原因になります。フケやかゆみ、抜け毛などの頭皮トラブルにつながる恐れもあるのでご注意を。

4.髪がもっともダメージを受けやすいのは、髪が濡れてキューティクルが開いている時濡れ髪をタオルでゴシゴシ拭いてしまうと、摩擦による負担で毛先の枝毛や切れ毛の原因になります。

髪の毛をタオルで挟み込み、ポンポンと優しく叩くようにして水気がなくなるまで十分に吸わせましょう。

 5. ドライヤーの距離が近すぎると、髪と頭皮に強い負担がかかります。頭皮から20cmほど離して、左右に小刻みに振りながら送風するといいでしょう。熱が分散されて髪への負担も軽減し、速く乾かせます。

6. 熱風で乾かしている時の髪はキューティクルが開いた状態です。8割程度乾いたら冷風に切り替えて、キューティクルを閉じて引き締めましょう。

ツヤを出す効果もありますよ。

 

 

日々のヘアケアを見直すことで綺麗な状態の髪を保持できるようになります。

髪の毛のダメージサイン、見逃さないでお手入れしてあげましょうね。